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    脱原発署名43万筆超を提出/原水禁など市民団体/エネルギー政策の転換求める

     原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などでつくる「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」は3月5日、原発廃炉とエネルギー政策の転換を求める署名約43万3千筆を総理大臣と衆参議長宛てに提出した。署名を託された立憲民主党の山崎誠衆院議員は「まもなく1千万筆となる到達数であり、署名の重みを受け止める」と述べた。

     署名は作家の落合恵子さんやルポライターの鎌田慧さんなどが呼びかけ人となり2011年にスタート。累計は881万筆を超えている。

     署名提出後、原発再稼働など今後の動きも含めて経済産業省や環境省などと交渉した。鎌田さんは「原発推進政策は行き詰まっていることを認識すべきだ。原発の問題はずっと後世に残っていく。880万筆を超える署名に込められた声を聞いてほしい」と話した。

     原水禁の藤本泰成副議長は「原水禁として11年1月に原子力エネルギー政策の転換を求めて提言を出した。その直後に東京電力福島第1原子力発電所の事故が起きた。この10年来、私たちは脱原発に向けて必死に運動を続けてきた。この思いを受け止めてほしい」と語った。